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パキスタンカレー:親愛なる卒業生のレストラン

By: I Made Milagro Azra Sentana

Zafar Saeedさんは、APUでは「Mini Shareを通じて経済的に困難な学生に無料で食事を配っている人」として知られています。しかし、そのような彼のFacebookの投稿の裏には、困っている学生を助けるために人生を捧げている人物がいるのです。


パキスタンで生まれ育った彼がAPUに入学したのは2000年代後半のこと。新設されたばかりの大学に入学した最初の留学生の一人として、今のAPUをみて、彼は成長と発展に驚いています。


「私が学生だった頃は、留学生の数はおよそ400人でした。」


パキスタン出身の彼は、内気な10代でしたが、APUに入学したことで、ビジネスでのコミュニケーション能力が向上したと考えています。

「私は内気な少年でしたが、ゼミやプレゼンテーション、そして多くのコミュニティに参加することで話し上手になることができました。」と語っています。


卒業後は、大分の企業で5年間働いた後、亀川で自らレンタカー事業を行う「Islamic Trading Company(ITC)」を設立しました。このビジネスモデルの面白い点は、4人乗りで24時間3,000円しか取らないこと。これは、6時間で5,000円の同業他社と比べても非常に安いのです。


新しいレガシーの始まり


「The Pakistan Curry」は、ザファルさんと彼の兄弟が船小路町(ふなこじまち)で経営している新しいレストランです。


このレストランでは、多くの学生や地元別府市民がパキスタン料理を楽しんでいます。日本に来たばかりの頃、彼はイスラム教徒が今でも苦労していること-ハラルフードを提供するレストランを探すことが難しいということに気がつきました。その問題を解決するために、ザファルさんはこのレストランを作りました。



店内に入ると、パキスタンの文化に敬意を表したデコレーションが施されていて、お客様をお迎えします。店内は比較的狭いにもかかわらず、たくさんのお客様が入れるようになっており、居心地の良い空間になっています。メニューを見ると、非常に安くておいしい定食が食べられるリーズナブルさが際立っています。例えば、鶏肉と出汁巻き卵、大きなナン2枚がセットになった「チキンコプタカレー」は800円で、学生は税込み500円。このビジネスモデルは、パンデミックなどで経済的な問題に直面している学生を支援するためのザファルさんのアイデアなのです。



「このビジネスモデルは、パンデミックで経済的な問題を抱えている学生を支援するための私のアイデアです。仕事も食べ物もない学生が飢えていると聞いて、安くておいしいものを食べさせてあげられるレストランを作りたいと思いました。」

これこそがこの事業を始めた最大の理由だといいます。


さらに、彼の優しさはそれだけにとどまらず、パンデミックで仕事を失った人に無料で食事を提供することを定期的にMini Shareに投稿しています。聖なる祝日であるイード・アル・アドハーの際には、レストランで無料のお弁当を配布しました。


「無料で食事をしたいという学生は歓迎しますし、恥ずかしがる必要はありません。彼らが安定した収入を得るまでは毎日ここに来ることができます。」


しかし、このビジネスモデルは利益を出すのには向いていません。ザファルさんは、この店が創業以来、純損失を出していたと言います。それを補うために、彼はITCを利用して損失を補い、店が潰れないようにしています。


「感謝や見返りを求めてやっているのではなく、このビジネスの目的は支援なのです」とザファルさんは学生向けの割引について語って締めくくりました。



柳の下にいつも泥鰌はいない


当初、ザファルさんは1年前に別の場所でレストランを開くことを計画していましたが、日本国籍を取得していて経済的余裕があるにもかかわらず、外国人であることを理由に断られてしまいました。また、現在の場所の当初の地主にも断られてしまいましたが他に購入希望者がいなかったため、数ヵ月後に購入が許可されました。これだけでも、日本にはまだまだ差別があることがわかります。


「別の場所に申請した際、日本のパスポートを持っているのにも関わらず"外人だから "と言われました。現金で支払えばいいんです。悲しいかな、差別は常に存在するのです。」


しかし実際のところ、日本のお客さんはビジネスが外国人によって運営されているかどうかを気にしないことに気がつきました。


「この店にも、私のレンタカー店にも、多くの日本人のお客様がいらっしゃいます。私のレンタカーショップにも多くの日本人のお客さまがいらっしゃり、多くの方がリピーターです。サービスが良ければ、気にしないのです。」


インタビューに応じてくださったザファル・サイードさん、そして彼が別府にもたらしたすべて貢献に感謝します。







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