カント・シー・トゥ著
2021年のPride Monthが6月にはじまりましたが、これは「6月が終わったらLGBTQ+関連のものを全て無視していい」ということではありません。これは1年中行われるものであり、今回の場合では、24歳のサミュエル・ルイスさん(24歳)が亡くなったことにつながっています。
この事件は土曜日の早朝3時に、スペインの北西にあるア・コルー二ャで起きました。この日はちょうどナイトクラブなどに対してコロナウイルスの蔓延による規制が緩和した2日目の夜でした。ルイスさんはナイトクラブの外で複数の友人と話しながらスマホでビデオ通話をしていました。これをみた近くにいた集団の一人が、自分たちのことを撮影していると誤解した挙句、口論になりルイスさんを殴りました。ルイスさんはその後搬送されましたが病院で亡くなりました。
今でも調査が引き続き行われていますが、ルイスさんと一緒にいた女性の友人は、この膀胱には同性愛に対する嫌悪感が異の引き金になったのではと話しています。さらに、ルイスさんの友人はSNS上でこれらの事実を主張しました。結果、この暴行事件は大きな政治問題につながり、何千人もの人々が月曜日の夕方からマリアピタ広場を埋め尽くし、Pride Weekendに亡くなったルイスさんの友人や家族のサポートを表明しました。暴行があった当日にルイスさんと一緒にいた女性の友人もそこにいました。彼らは講義に参加しなかったルイスさんの家族への敬意を込めて事件の解決を要求した。被害者の父親であるマックス・ルイスさんは数時間前、息子の殺害を「旗(flag)」として使用しないよう呼びかけ、抗議に参加した人々に以下の言葉と共に、赤十字に食料を寄付して欲しいと言いました。
「息子はこうすれば喜ぶでしょう」
それ以来、パラシオ市庁舎の外に寄付品が徐々に積み上げられています。LGBTQ+のコミュニティに対する事件はこの事件のように一人に特定されたものとは限りません。実際、ルイスの暴行事件の翌夜、同性カップルとトランスジェンダーの女性はサンティアゴで事件に巻き込まれました。また、バルセロナにあるソモロストロビーチでは2組の同性カップルが通りかかった人に「クソが」と言われたり、唾を吐かれたりしました。さらに、また違う人は「妙なことをしたら喉を切るぞ」と脅したりしました。これらの脅威はさらに悪質な暴力とともに降りかかってきました。同性カップルの一人は口元に蹴りを入れられ半分意識を失い、顎を骨折し歯を数本失うほどの重傷を負いました。他の3人は怪我はしたものの命に別状はありませんでした。
そのため勿論、この抗議活動が行われているのには正当な理由があります。また、アストゥリアス、アラゴン、カスティーリャ・イ・レオン、カタルーニャ、カスティーリャ・ラ・マンチャ、バレンシア、ラ・リオハ、ムルシア、アンダルシア、エクストレマドゥーラ、そしてマドリードの街角でも抗議活動が行われました。スペインの首都では、数千人の人々が中央のプエルタ・デル・ソル広場に集まりました。この集会のスローガンは "憎しみ、不寛容、差別による死をなくそう"です。
「私たちはサミュエルのためにここにいます。彼だけでなく、同性愛者からの暴行を受けた、あるいは受ける可能性のあるすべての人のためにいます」とプラカードを掲げて叫んだのはディエゴ・ルビアさん(21歳)。「彼らは故意にサミュエルを殺したんだ」「ファシストを近所から追放しろ」「彼らはサミュエルが同性愛者であることを理由に殺した」などのスローガンが月曜日の夜に広場で叫ばれました。
報道機関エウロパ・プレスによると、マドリッドのアルグエレス地区にあるアルベルト・アギレラ通りとプリンセサ通りの交差点で、国家警察の機動隊がデモ隊と衝突、デモがさらに大きくなることを阻止したという。同通信社によると、警察は一部のデモ隊に突撃し、デモ隊と警官の間で何度か小競り合いがあったと報じています。警察は、デモ参加者を公共から排除しようとしました。
近ごろ、LGBTQ+活動家に対するヘイトクライムは頻繁に発生しており、3ヶ月で3件の報告があります。誰かを愛することで罰せられたり、敬遠されたりすることがあってはならなく、当然、個人的な性的嗜好のために罪のない人々が命を奪われることには心が痛みます。しかし、幸いなことに今回の事件では2021年7月7日、スペインの国家警察が、サミュエル・ルイスさんの殺害に関与した疑いで3人を逮捕したことで、正義が果たされたようです。この情報は、警察関係者がEL PAÍSに語ったものです。逮捕されたのは殺人事件から3日後の火曜日。これまでに逮捕された者はスペイン国籍を持っています。しかし、警察はさらなる逮捕を否定しておらず、その場にいた人々の供述を取っています。捜査は現在、司法当局の監視のもとで行われている最中です。
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