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海外移住者とナショナリズム、そしてその間にあるもの

Megah Bintang Mahadinah Irdan Putri


勉強のために海外に行くとき、人々はどのようなことを言うでしょうか。あなたの健康を心配する以外にも、あなたが大切にしている人々や国があなたを誇りに思っていることを期待し、肩を叩いてくれるということもその一つでしょう。「expat」とは、自分が生まれ育った国以外で生活することです。これは実質的な定義であり、行動の一部となる夢、感情、興味の原動力を正当に表現しているとは言えません。海外在住者であるということは、一時的に海外で生活することや二度と戻らないことを選択したあなたの国への愛を疑う人たちに、正当な理由を与えなければならないということです。

現状ではナショナリストであることはあまり良いイメージを持たれませんが、それは自分の国に対する暗黙の忠誠心や感情的な献身です。この言葉自体は、国民のアイデンティティーに対する考えに帰結しますが、実際の概念というよりは、この言葉の使用者のことを示しています。

この記事では、APUの国際生が、7月の自国の独立記念日という特別な日に、ナショナリズムに対しどのような概念んを持っているかを紹介します。海外移住者は一般的に国家意識から切り離されているのでしょうか?



グローバル国籍


Are expats generally detached from their national consciousness?


Source: Personal Documentation


タイ人とアメリカ人のハーフで、人生の大半をフィリピンで過ごした2年生のアウェ・マッカラムさんは、自国との関係を聞かれて、「特定の国に帰属しているとは思っていません。生物学的には両方の国に属していますが、両親は私に自分の国のアイデンティティに触れるように教えてくれませんでした。









さらには、スイス人とフランス人のハーフの留学生であるネイサンさんがドバイに来ていたので、インタビューのために少し時間を割いてもらいました。彼は現在、フィンランドで学位を取得していますが、日本での交換留学の前には、インドで1年間、同様のプログラムに参加していました。私は自分の国(フランス)を愛していますが、この大きな世界で1つの場所に留まるのはもったいなさ過ぎます。」と話しました。


 ネイサンさんもグローバル市民であり、アウェさんが自分の国のアイデンティティに抱いていたジレンマに共感していました。しかし、それぞれの国が抱える問題や文化について質問されても、二人とも流暢にその詳細を説明できます。


 著名な政治学者・歴史家であるアンダーソンは、著書『imagined communities』の中で、ナショナリズムは共通の歴史、共通の文化的指標、国民意識から生まれると述べています。伝統的な仲間意識とは異なりますが、ナショナリズムとは生まれつきのものではなく、発展させたり適応させたりすることができることを示す完璧な例と言えるでしょう。




コナーさんは、自分が「第三文化圏の子供」というジレンマを抱えているとは必ずしも思っていないし、自分がナショナリストであるとも思っていません。アメリカに留学して2年目の彼は、「アメリカは法整備も整っており、大きな可能性を秘めているが、同時に多くの改善点も抱えている」と付け加えました。


反対に、サナさんは自分の国に関しては民族主義的であると誇らしげに語ってくれました。「私の国の人々は、歴史的な偉人(チンギス・ハン)の出身であるモンゴル人であることを誇りに思っています。」そして、「私は自分がモンゴル出身であることを伝え、自分の国について簡単に紹介するのが好きです」と続けました。


他の国に住み、異なる政府に従うことで愛国心が薄れることはありません。海外移住者は愛国心とは反対に批判されがちですが、実際には国内在住者とさほど変わらない愛国心を持っています。


あまりにも多くの残虐行為や戦争が国の利益のために行われているため、愛国心や国民であることを表明することは、しばしば人類全体の敵であると受け取られる危険性があります。しかし、この重荷を背負うのは国民だけではありません。自分の国のアイデンティティに触れることは、自己同一性のための安全な避難所にもなりますし、自分の国の行動に責任を持つという安心感にもなります。国境を越えて生活し、様々な国籍の人々と関わり、様々な文化に触れることは、国家意識をより大きく捉えるためのカギとなることは間違いありません。


7月 14日、11日、4日の象徴


独立記念日には、実際は何を祝っているのだろう?


「シンボルを祝うんだ」とナタンは言います。フランスは一度も植民地化されたことのない国のひとつです。7月14日は、フランスではla Fête nationale(国民の祝日)またはBastille day(バスティーユの日)と呼ばれています。18世紀、バスティーユ監獄には、君主と対立する思想を持つ政治犯が収容されており、バスティーユの襲撃はフランス革命の象徴となりました。


モンゴルは、1911年に中国に占領された後の12月29日と、1921年にロシア・中国の白人軍を追放したモンゴル革命後の7月11日の2回、独立を宣言しなければなりませんでした。「祖国の自由と、モンゴルの独立のために戦った人々の努力を祝います」とサナは語った。



出典(写真順): Cpsctech.org、https://www.booking.com/articles/where-celebrate-bastille-day-france.ja.html、https://www.telegraph.co.uk/news/2021/07/04/4th-july-2021-independence-day-best-american-recipes-facts-celebrate-uk/


コナーは、「私たちは、今では英国の植民地ではなく、我々自身の自由な国家であることを宣言したことを祝います」と述べました。1776年7月4日は独立宣言が採択された日ですが、独立記念日に起草された憲法がすでにすべての社会のニーズに対応しているかどうかと聞かれると、コナー氏は「そうではありません」と述べ、議会でのさらなる活動が必要であるだけでなく、社会の集団的な意識が不可欠であるとしています。


国民国家とナショナリズムは同時に生まれたもので、ナショナリズムは、支配者と被支配者がともに同じ国家の臣民であるという合意を正当化するものです、独立記念日が祝うシンボルは、自由のシンボルであり、平等の原則であり、ほとんどの場合、大きく不公平な君主制から国民国家への移行なのです。

しかし、すべてのシンボルがそうであるように、上記の日付は、時間軸、社会集団の各層、そして個人など、異なる意味を持っていました。また、このシンボルは、あらゆる肌の色、階級的背景、民族、宗教的信条を持つ人々にとって、より良いものであるべきだということを思い出させてくれるようなものでもあるのです。


花火がすべてではない


独立記念日は国民の休日と等しいです。駐在員として生活していると、これを免罪符に、家族や親戚とゆっくりするための時間がなくなったり、花火の音がよく聞こえてきたりします。しかし、祝うこととこれらは必ずしも等しいわけではありません。何も考えずに祝うのではなく、花火がどこに行くのかを追いかけるのではなく、国の「年齢」が上がることが何を意味するのかを実感し、考えることが重要です。私たちは何を達成するべきで、そのためには何が足りないのでしょうか。


出典: https://www.britannica.com/story/why-do-americans-celebrate-independence-day-with-fireworks


"腐敗 "は、モンゴルが戦うべき第一の敵だと考えています。モンゴルの権力者たちは、平等に基づいた建国者の初期のシステムを破壊することで、より多くの権力を得ようとしています。これらの権力者たちは、経済的にも文化的にも、そして社会の調和においても、市民の権利を傷つけています。"

Uransana Basbayar(APS3年)


"トランプ大統領就任と銃乱射事件が間違いなくターニングポイントだった。自分の国と国民の安全について真剣に考えるようになったのは、おそらくこれが初めてのことでした。さらに言えば、BLMやアジア系に対してのヘイトが起こったときも、自分の国や国民の安全がとても心配になりました。このような残虐行為が行われていることを最近報道し出したのは、それまではよほどこの国にこのようなことに興味関心がなかったということを示しているだけです。"

Awe McCallum (APS 2年)


"不平等は間違いなく広まり続けている問題です。近年、中流階級は縮小しています。また、アメリカでは、貧富の差が大きいです。これは数ある問題の中のひとつに過ぎませんが、あまり話題になっていないように感じます。他にも、人種差別や移民問題、さらにはアメリカ先住民のようなマイノリティに対する過去の虐待など、非常に注目すべき問題がよく取り上げられています。"

Conner Patrick Ianacone(APS2年目)


"フランスに入る移民の数が増えているので、その現象をめぐる議論も伴っているはずです。違いは常に存在しますが、イデオロギーの衝突は、フランスがもっと共感したいとさえ思えば、防ぐことができます。人々がよりよい生活を送れるようにし、奪われる命を救うことができるのなら、それは素晴らしいことです。そして2つ目のポイントは、フランスは福祉制度をより支援し、提供すべきだということです。"

ネイサン・レスーエフ (交換留学3年)

(彼の国から国への駐在生活をご覧ください。YouTube Nathan Lesouef)





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