top of page
nurfadhilahmail

プスタカラヤAPU: ネパールの田舎の学校に新設図書館を

著: Aghna Agifta Taslim and Rania Keona Aji (@nia___noo)

編集: Snigdha Bashyal


画像:ラーナーズルームと呼ばれる新しい図書館で勉強する生徒たち。ネパール・タナフン州リッシングにあるシュリー・シヴァ・サラスワティ中学校の図書館。


APUの学生2人の会話から始まったこの活動は、ネパールの読書文化を育み、教育システムを改善することを目的とした感動的な取り組みとなりました。シモーナ シュレスタさん(APS4年生)とラシ マハルジャンさん(APS2021卒業生)は、ネパールの教育資源が不足している学校を支援するため、「Pustakalaya APU」を立ち上げました。その活動について、シモーナさんにインタビューしました。



プスタカラヤAPUはどのように始まったのか。図書館はどのようにしてできたのか。


創設者の一人であるシモーナは、ネパールの貧しい教育インフラの改善に一役買いたいと思ったのがプスタカラヤAPUを始めるきっかけだったと説明してくれました。多くのネパールの公立学校、特に地方にある学校には、質の高い教育をサポートするための適切な資源がないのです。そこで彼女たちは、何千マイルも離れていても、なにかしらの影響を与えたいという意欲を持ち、ネパールで自分たちのビジョンを共有できる人を探すためにネットワークを作り始めたのです。


画像:プスタカラヤAPUのラシ・マハルジャンさん(右下)とカトマンズ・コヒノール・レオクラブの皆さん。


カトマンズ・コヒノール・レオクラブを通じて、彼らは図書館を必要としている学校とつながり、現地での物流や運営を行う手段を得ました。シモーナとラシは、ネパールの地方にあるシュリー・シバ・サラスワティ中学校の教師にインタビューを行い、彼らの具体的なニーズを探りました。また、資金の確保にも大きな役割を果たしました。オンライン募金を利用し、2カ月足らずで目標額の50万円を達成したのです。その資金で家具を作り、本を運び、図書館「ラーナーズルーム」の開館に辿り着きました。2021年2月7日、「知恵への道」が完成しました。


さらに、学生や教員との直接対話を含む第2フェーズに進みました。読書文化は徐々に培われ、カリキュラムに組み込まれる必要があるとシモーナは考え、彼らは図書館の授業を取り入れる方法を紹介しました。「すぐに効果が現れるものではないのはわかっていますが、何年もかけて読書文化を築き、よりよい教育システムを構築することができるのです」と彼女は語っています。このプロジェクトのフォローアップとして、学校は毎月借りた本のレポートを送り、透明性と良好なメンテナンス性を確保しています。







































この図書館建築のあとにはなにか目標はありますか?


この活動の大きな目標として、シモーナは、最終的には図書館に限らず、ネパールのすべての地区でよりよい学校施設の建設に貢献したいと明記しています。最初の図書館プロジェクトを通じて、トイレや図書館、コンピューターなど、学校によって不足している設備が異なることを知りました。そのため、プスタカラヤAPUでは、学校ごとにさまざまな資源を提供したいと考えています。



どんな困難に立ち会いましたか?


このような取り組みは初めてなので、シモーナは、常に学び、改善しながら進めていると考えています。生徒の英語力が高いと勝手に思い込んでいたため、英語の本が無駄にならないように引き取ったことが失敗だったと話しています。また、大きな課題として、バーチャルミーティングでは個人的なつながりが築けないことが挙げられます。また、学校側との連絡も難しい。このような制約の中でも、時間と労力をかけてコミュニケーション・システムを構築することで、これらの課題を解決していきました。



準備の秘訣はなんでしょうか?


シモーナさんとラシさんは実行前に、プロジェクトの計画について著しい努力を注ぎました。たった1ヶ月半の間に彼女たちは計画を実行に移すことができたのです。これを達成するために、ネパールの教育制度における問題を把握するためのパイロットスタディを使うことがプロジェクトの促進に役立ったとシモーナさんは言います。

「私たちは『白人の救世主コンプレックス』というイメージを払拭しながらプロジェクトを計画しています。私たちが彼らの教育の必要性を重要視し、手助けを行いたいということを知ってもらいたいのです。」と彼女は話します。



このプロジェクトの最終目標はなんですか?


シモーナさんはPustakalayaを非政府組織として設立することはネパールの教育制度に大きな影響を与えるための長期的な計画だと述べます。


「私たちは十分な教育資源を提供することで、学校を生徒たちにとっての架け橋にしたいです。私立学校だけでなく公立学校であっても、全ての生徒が平等に教育資源を利用できるようになるべきなのです。」



このプロジェクトにどのように協力できるのか?


このプロジェクトの目標達成を応援するために、最新情報を得て、FacebookInstagramのページ @pustakalaya.apuをシェアすることで、このプロジェクトの認知度を高めることに貢献することができます。

画像出典:Pustakalaya APU Team


閲覧数:11回0件のコメント

最新記事

すべて表示

APUのナビゲーション用アプリ

APU生は毎セメスター、第一週目の授業教室を探すためにキャンパス中を忙しく歩き回り慌てています。ライブラリーと言語科目が開講されるD棟を勘違いし、大変な思いをすることもあります。 APM7セメスター目のバングラデシュ出身、Meheraz Ahmed...

ADHDへのAPUの包括的アプローチ:支援と認識の形成

「Journal of Global Health」(2021)によれば、世界中の2.58%以上の成人がADHDを患っています。大学生活を送るには沢山の苦労がありますが、ADHDのような精神的な問題が重なると、社会生活、学習、仕事等、さらに複雑な日々を過ごす事となるのではな...

Comments


bottom of page