著者: Marcellino Sho
編集者: Shasta Kansakar
注意
この記事は経済的なアドバイスのためではなく、教育的・エンターテインメントを目的としたものです。
金融リテラシーとパーソナルファイナンス
お金の話はいつの時代もタブー視されているものの、大人になれば誰もが自分の財産を管理しなくてはいけなくなります。しかし、基本的な金融の概念を理解している大人は全体の3分の1に過ぎません。これには、支出の支払い方法、お金の借り方、予算の立て方、老後のための投資や貯蓄の方法などが含まれます。大学生にとっては、質素に暮らす方法を学び、自分の経済的スポンサー(親など)に過度な負担をかけないようにすることが非常に重要なのです。APUの学生を対象に金融リテラシーの現状について調査を行ったところ、ほとんどの回答者が「金融リテラシーについてある程度知っており、非常に興味を持っている」ことがわかりました。しかし、彼らが学ぶためのリソースが不足しているのは否定できぬ事実なのです。
この記事を読むことで、読者であるあなたは、毎月の支出や年間の支出を減らすため
のヒントやコツを学ぶことができます。小中高では金融についての授業がないため、多くの若者がお金の管理に無頓着になっています。大学生は、成績だけでなく、毎月の出費にも気を配らなければならない過渡期です。いつまでも親に頼っているわけにはいかないので、明日から、いや、今日から、長続きするような「良い経済習慣」を身につけましょう!
パーソナルファイナンス: 緊急時のための資金
緊急事態用の資金は、事故や病気、失業などの予期せぬ緊急事態に備え、通常1~3ヶ月分の費用を高金利の普通預金口座に貯めておくことがおすすめです。必要な金額は、支出や収入によって人それぞれです。学生の日常生活で事故が起こることもありえます(ノートパソコンの故障、スマホの紛失など)。そのような緊急事態に備え、ある程度の現金を手元に置いておくと良いでしょう。
私自身はというと、インドネシアで2カ月分の費用を普通預金口座に貯めておきました。というのも、私はまだ家族と一緒に暮らしているので、毎月の出費がかなり少ないのです。しかし、最近ノートパソコンが故障してしまい、その修理代に緊急用資金の一部を使ってしまいました。幸いなことに、私は現金を隠し持っていたので、親に助けを求める必要はありませんでした。
APU生のためのコスト削減のヒント
大学生が常に緊急用の資金を持つことはあまり現実的ではないものの、節約してお金を適切に管理することは可能です。APU Timesでは、3回生にインタビューを行い、APU内での出費を抑え、お金をうまく管理するコツを教えてもらいました。インタビューに答えてくれた人たちは皆、英会話スクールやコンビニエンスストア、学内(TA、RA、学生団体など)でアルバイトをしています。また彼らはスポンサーから学資援助を受けており、中には奨学金を受けている人もいます。
マネーマネジメント
お金の使い道に気を配ることは、素晴らしいことです。例えば毎月お金を使う計画を立て、それを実行することで簡単にお金の使い方に気を付けることができます。支出を見直し、必要なものに優先順位をつけましょう。別府では友達とパーティーをしたり、お酒を飲んだり、外食したりする人がとても多いです。しかし、いつもこのような集まりに絶対参加しないといけないというプレッシャーを感じる必要はありません。
食品・食料品
インタビューしたRAさんたちによると、食費を安くするための最も良い方法は料理を学ぶことだそうです。食料品は街のスーパーマーケットでまとめ買いをして、常に割引やセールに目を光らせておくといいでしょう。お弁当の割引がある業務用スーパーや、肉や野菜の割引があるMaxValueなどがおすすめだそうです。また、APUのカフェテリアでは100円で朝食を食べることもできます。
効果的な支出
なるべく中古品を買ったほうが良いです。特に洋服は、買い物に行くとお金がかかります。倹約を恥じる必要はありません。古着屋はいろいろな種類の服を扱っているだけでなく、比較的安い値段で買うことができます。別府で人気のある古着屋は、スタイル、ウエストコースト、セカンドストリートなどです。NadhiraがAPU INAのために作成した記事では、APU生のためのスリフトストアを紹介しています。同様に、先輩に連絡したり、Facebookの「minishare」というグループで物を探すこともできます。APUの学生や卒業生には、ミニシェアで中古品を売買する文化があるので、中古品を探すときはぜひ活用してみてください。しかし、時には中古品購入に例外があります。ノートパソコンや高価なガジェット類は例外で、新品を購入した方が保険が適用され、比較的寿命が長いからです。
交通
移動が多い場合は、自転車の購入を検討するとよいでしょう。別府は自転車にとても優しい街なので、どこでも自転車で移動できますし、駐車場も簡単に見つかります。別府のバスは一駅150円からなので、バスに乗るより自転車の方がずっと安く済みます。別府市外でアルバイトをする場合は、バイクの免許を取ることも検討できます。授業や仕事で毎日通うキャンパス内では、バスカードを発行してもらうといいでしょう。バスカードは年間10万円で、別府市内のどこへでも追加料金なしで通うことができます。しかし、頻繁にあるところへ移動しない場合は、トリプルチケットという乗車券を利用することもできます。トリプルチケットは1,000円で、バスカードよりかなり安いです。
アルバイトの利点
アルバイトをすることは経済的にも社会的にも利益をもたらします。学生であれば週28時間まで、また休暇には週に40時間働くことができるとされています。学内学外問わず様々な職種に応募することができます。ただし学外でのアルバイトでは日本語の会話能力が必要とされることを覚えておきましょう。別府の最低賃金は時給790円ですがそれ以上の待遇を提供をする仕事もあります。
インタビューに答えてくれたダリナさんはアルバイトで英語教師をしており、大分県内の2校の学校で働きながら、月約6万円の収入を得ることができるそうです。コンビニで働くヴィンセントさんはそれほど多くの収入を得ていませんが、職場から廃棄食品をもらうことができるそうです。「廃棄」とは従業員が職場から賞味期限切れの商品を無料で持ち帰ることができる習慣です。ヴィンセントさんの場合、1日3つまで食品を受け取ることができます。ただし、コンビニの店舗によって「廃棄」の決まりは異なるということを覚えておく必要があります。一方、RAとしてキャンパス内で働くと、RA期間中の寮費が免除されます。RAになると寮生の管理をし、毎月のフロアミーティングを企画・運営することになるため社会性が高まるでしょう。
追加情報
LINE(メッセージングアプリ)にはLINEレシートという素晴らしいツールがあり、請求書をスキャンすることで出費を記録することができます。また、LINEは時々クーポンや割引券を配布しているので、それをよく見ておくといいでしょう。
買い物やレストランに行くときは、必ず学生割引があるかどうか聞いてみてください。数百円節約できるかもしれません。また大きなスーパーマーケットやお店にはたいていポイントシステムがあり、たくさんポイントを集めると割引や無料で商品がもらえます。
この記事がAPUの新入生にとって金銭感覚を身につけるための情報源となり、自分自身の金銭感覚を向上させる手助けができることを願っています
写真提供:
https://irasutoya.com
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